ハンドメイド作品を販売していると時々
「スカウトメール」が届くことがあります。
ハンドメイド作品の販売を始めたばかりの頃に届いた
「スカウトメール」は認めてもらった気がしてとても嬉しかったことを覚えています。
が、私は一度もスカウトをお受けしたことはありません!
その理由についてお伝えします。
スカウトメールを断る理由
ハンドメイドサイトで販売をしていると、雑貨屋・カフェ・イベント関係者の方から「委託販売のスカウト」メールが届きます。
「ギャラリーを拝見しとても優れた商品デザインでした。
是非弊社で販売してみませんか?」というメールです。
ちょっと嬉しくなる文面ですが、スカウトメールは全てお断り!!
スカウトメールを断る理由を挙げていきます。
個別営業は禁止行為!
私が断る理由の一番はコレです。
ハンドメイドサイトは作家とお客様を結びつける場所です。
Creemaのヘルプページの禁止されていることの中に下記のように明記されています。
■個別に営業をかけたり、広告宣伝をすること。
引用:Creemaヘルプ
個別に営業をかけるというのは、スカウト行為も含まれると思いますので
マナーを守れない方(会社)とは怖くてお取引はできない...
というのが本音です。
minneには禁止事項として明記はされていませんが、サイトの特性を考えると個別にスカウトをかけるのはNGだと思っています。
Creemaやminneなどの販売サイトを見て、素敵な作家さんを探すのは悪いことではないと思いますが、販売サイトで直接のスカウトはNGだと思います。
委託販売は手数料もリスクも高い
スカウトメールを送ってくださる方(会社)は委託販売のケースがほとんどです。
興味本位で販売条件を聞いたときにはびっくりしました。
販売条件
- 販売手数料は3~6割
- 委託販売先への送料は当方負担
- 売れ残りは返品
- 買取の場合は4〜7割の価格で買取
原価は3〜4割で作品を作っているので、上記の条件だと利益はほぼ0です。
その上、送料負担で売れ残りは返品となるととても厳しい条件だと思います。
返品された商品も売り物になるのか...
たとえ劣化しない作品でもデザインには流行があるので、自分の手元に戻ってきても再販するのは難しいと思います。
そうすると、委託販売先から返品された作品は大赤字になってしまいます。
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委託販売のメリットとデメリット
委託販売とは簡単にいうと、作品の販売を第三者にお任せすることです。
販売方法は店頭の一角、レンタルボックス、ECサイトと様々です。
委託販売のメリットとデメリットをしっかり把握しましょう!
メリット
- 販売の機会(チャンス)が増える
- 撮影や商品アップの手間が省ける
- 接客しなくて良い
- 梱包&発送をしなくて良い
作品の制作以外の大部分を委託販売先が代行してくれるイメージです。
自分でハンドメイドサイトで販売するとメールの対応から、発送の手配まで全て自分です。
販売委託することで作品の制作時間が確保することが可能になります。
デメリット
- 委託販売手数料、場所代が高額
- 商品の補充が大変
- お客様の反応が分かりにくい
一番大きなデメリットは委託販売手数料の高さです。
また、商品の補充のタイミングが難しく商機を逃してしまうことも。
お客様との対応もしていないので反応がわからず、作品を作るモチベーションも上がりにくくなります。
スカウトメールお断り文例
スカウトメールは基本的に返信をするようにしています。
下記のような文面で返信しています。
コピペOKです。ご自由にお使いください。
〇〇御中
この度はお忙しい中メッセージを頂きありがとうございます。
貴社のような素敵なお店にお声がけいただきとても光栄です。
現在オーダーやネット販売で手いっぱいのため、見送らせていただきたく存じます。
大変申し訳ございません。
何かご縁がございましたら、そのときは何卒よろしくお願いいたします。
貴社のますますのご清栄を心よりお祈りいたします。
〇〇(作家名)
びっくりしたスカウト体験談
スカウトメールは基本的にお断りメールを入れているので
それ以上のスカウトはありません。
しかし、繁忙期にスカウトメールを頂いたのに放置してしまったときの体験談です。
ある日大量の注文が...
ちょうど繁忙期でスカウトメールをスルーしていたら
ある日大量の注文が入りました。(と言っても5個くらいですが...笑)
商品の特性上2個以上の注文は珍しいのでビックリして注文内容を確認するると、スカウトメールをくださった方からの注文でした。
作品を気に入ってくださり、店舗で販売したいとの理由で注文してくださったようです。
少し迷いましたが、注文はお受けして
自分の利益が確保できるように調整し、作品を一つ多めに納品しました。
心意気に感動したので相手に損をさせてはいけないという気持ちと、自分も赤字で販売はしないといという信念を元に対応しました。
その後、注文はないので...どうなったのか気になります。
まとめ
スカウトメールの対応についてまとめました。
私は基本的にスカウトメールはお断りしていますが、状況によっては問い合わせに応じてみると販路拡大につながるかもしれません。
自分の状況と委託販売先をしっかりと見極めることが大切です。